田中益雄先生の短歌

 

平成30年11月10日に開催された「還暦同窓会」の時に

田中先生が参加したみんなに配った短歌を紹介します。

 

題名 「入間」

土用すぎ 降り続きたる 雨止めば 照りて乾ける 土は焼けつく

北の地の 吾になすべき 術もなし テレビニュースに 釘ずけされて

晩蚕を 飼いて桑葉の 不足して 荒れたる畑の 残桑集め

派手やかな 姿形が 眼に尽きて 目の保養と 皆が見惚れる

長雨と 袷着る期と 重なりて 柿は色着き 稲穂は垂れて

岩肌に 指賭け登りし 槍の嶺 鉄の梯子の 映像を見る

救急車 乗りて患者を 迎え行く サイレンの音 耳に残りて

先輩に クレバスにわ 気を付けろ 口説く言われしを 今に覚える

彼岸花 植えて育てし 川の岸 見事に植えて 巾着田凌ぐ

山里の 通学路 狭くして 注意の札も 朽ちて散らばる

狭山台 どこまで続く 茶の緑 下葉の陰に 花の幾つか

黄昏し 夕空暗く なりしとき 実りの穂にも 気ずかず

幹太き 大木 倒れるを見る 二十四号の 風の力を

庭に立ち 東行く雲を 仰ぎ見て 長く降りたる 空をうらめり

時期違え 咲くや躑躅の 花の数 花は小さく 色あでやかに

 

【先生の短歌を拝見して感じたこと】

 先生の自然に対する愛情や優しさ、畏敬の念のようなものが感じられ、それぞれ心に響いてきました。

 そんな中、4つ目の作品で先生は何をご覧になったのが「目の保養」になったのかが気になりました。

 

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